小さな背中を見守っていたころ

日々

雪の上でも、お店の中でも、子どもはいつも自分の足でどんどん前に進んでいった。

まだ小さいのに、その背中にはちゃんと冒険心があって、見ているこちらは少しハラハラしながらも、ついその後ろ姿を目で追っていた。

転ばないかな、大丈夫かなと思いながら、それでも一生懸命歩いていく姿は、頼もしくもあって、愛おしくもあった。

雪の上に残る小さな足あとを見ていると、その頃のことをよく思い出す。

自分ではまっすぐ進んでいるつもりでも、少しふらふらしたり、立ち止まったりしながら、それでも前へ進んでいく。

そんな姿を後ろから見守る時間は、慌ただしい毎日の中にある、かけがえのないひとときだった。

お店の中でも、子どもにとってはきっと全部が小さな冒険だったのだと思う。

自分で歩いて、自分で見て、自分で進んでいこうとする姿を見ながら、危なっかしさにひやひやしつつも、その一歩一歩がうれしかった。

あの頃は、毎日があっという間で、ゆっくり振り返る余裕なんてあまりなかった。

それでも今こうして思い出すのは、小さな背中が見せてくれた一生懸命さや、その後ろをついていった自分の気持ちなのかもしれない。

懐かしくて、愛おしくて、少し胸がきゅっとする。

あの頃見守っていた小さな背中は、今も大切な記憶の中にちゃんと残っている。

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