気づくと、お風呂の扉に小さな絵が増えていました。
湯気でくもったガラスに、指で描いたらしいその絵は、
どれも少しずつ違っていて。
消えてしまうものなのに、
なぜか写真に残しておきたくなりました。

最初に見つけたのは、この子。
シンプルなのに、なんだかやさしい顔。

次の日には、少しにぎやかに。
頭に乗っていたり、表情も増えていたり。

少しずつ、表情や形が変わっていって、
見ているだけで、楽しくなってきます。
お風呂の時間の中で、
ただ、そこにあった変化。

ぐっと近づくと、また違う雰囲気。
描いたときの指の動きまで伝わってくる気がします。

最後は、少し静かな表情。
気づけば、毎日少しずつ変わっていました。
どうせすぐに消えてしまうものだけれど、
こんな時間も、ちゃんと残しておきたいと思いました。
何気ない日常の中に、
小さな物語があることに、気づけた気がします。

